ヨッパ

聖書に登場する「ヨッパ(Joppa / ヘブライ語名:ヤッファ Jaffa)」は、地中海に面したイスラエルの極めて古い港町です。現在のテルアビブの南側に位置する港湾地区にあたります。

聖書におけるヨッパの主な出来事

  1. 旧約聖書:ヨナ書

    • 預言者ヨナが神の命に背いてニネベ行きを逃れようとした際、船に乗るために下ったのがこのヨッパの港でした(ヨナ1:3)。

  2. 旧約聖書:神殿建築のための材木の搬入

    • ソロモン王がエルサレム神殿を建造する際、レバノンから切り出された杉の材木がイカダに組まれてヨッパの海に運ばれ、そこからエルサレムへと陸路で運ばれました(歴代誌下2:16)。また、エルサレム神殿の再建時(エズラ記3:7)にも同様に利用されています。

  3. 新約聖書:使徒行伝(ペトロの奇跡とビ幻)

    • 先の話題にも挙がった使徒行伝第9章において、ペトロは近郊のルダからヨッパへ招かれ、そこで慈善活動に熱心だった女性弟子タビタ(ドルカス)を死人の中からよみがえらせるという大きな奇跡を行いました(使徒 9:36–42)。

    • さらに第10章では、ヨッパの海岸にある皮なめしシモンの家に滞在していたペトロが、「すべての食べ物はきよめられている」という異邦人宣教への重要な啓示(幻)を受け、これがカイサリアにいる百人隊長コルネリオの家庭への訪問へとつながっていきます。

地理的・歴史的背景

ヨッパは、古代からエルサレムに最も近い天然の港として重要な役割を果たしてきました。急峻な崖に囲まれた小さな港町ですが、聖書を通じた数々の劇的な出来事の舞台となっており、現在でも歴史的な観光地として親しまれています。