使徒9章に登場するタルソ(タルソス)は、現在のトルコ共和国の中南部(メルスィン県)にある「タルスス(Tarsus)」という都市です。
地中海から20kmほど内陸に入った場所に位置しており、ダマスカスからは北へ直線距離で約400km(当時の陸路で1週間〜10日ほどの距離)離れています。
聖書におけるタルソの重要性
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- パウロの故郷:
パウロ(サウロ)が生まれ育った故郷。聖書の中でも「タルソのサウロ」と言及されています(使徒9:11)。 - 回心後の避難場所:
ダマスカスでイエスを信じたパウロは、エルサレムへ行きますが、そこでも命を狙われます。そのため、他の弟子たちがパウロを逃がすために送り出した先が、安全な彼の故郷であるタルソでした(使徒9:30)。
- パウロの故郷:
どのような都市だったのか?
パウロが生きたローマ帝国時代、タルソは「キリキア(Cilicia)州※」という地域の首都であり、アレクサンドリアやアテネと並ぶ学問・哲学の国際都市として大いに栄えていました。パウロが深い教養を持っていたのも、この町の文化的背景があったからだと言われています。また、クレオパトラがローマの将軍アントニウスと出会った歴史的な舞台としても有名です。
現在もトルコの地方都市として機能しており、旧市街にはパウロの生家跡とされる場所にある「パウロの井戸」やローマ時代の遺構が残されています。
※キリキア州(キリキア属州、ラテン語: Provincia Cilicia)は、共和政末期からローマ帝国にかけて存在した小アジア(現在のトルコ南部)南東部の地中海沿岸地域

